2021年9月1日に発足した、マイナンバーカード関連などでよく耳にしたデジタル庁は、菅前首相の看板施策の一つというのと、デジタル庁発足以来、様々な問題が発生していることもご存じでしょうか。例えば、メール送信時にBCCを使用すべきところをCCで送付してしまい、400人以上のメールアドレスが流出するという初歩的なミスが発生しました。このミスに対して、多くの人々からあきれた声が上がっています。
このニュースを受けて、特に20代の若者たちの間で「そもそもCCとBCCの違いって何?」という疑問が出ており、ヤフコメやTwitterでも、そのような投稿を多く見かけることができます。そこで、この情報漏えい事件をきっかけに、CCとBCCの違いや、それぞれの使い方について解説します。
今回のニュースとは?
今回、デジタル庁がやらかしたメール誤送信の中身は以下になります。
デジタル庁は11月24日、メールの誤送信によってアドレス400件が外部に流出したと発表した。ネットでは呆れる声が相次いでいる。 各メディアによると、牧島かれんデジタル大臣(45)がプレスリリースの送信時にアドレスをBCC欄でなくCC欄に誤って記載。そして報道各社の担当者約400人分のアドレスが、メーリングリストの登録者に“流出”。同庁は約4時間後、誤送信したメールを破棄するよう報道各社に求めたという。 (以下省略)
引用: BCCとCCを取り違え…デジタル庁がまたも凡ミスに「アナログ庁」と揶揄続々
要はCCとBCCを間違えてしまったが故に、情報流出してしまったということです。ちなみにこれだけではなく、他にも同様の事件を起こしています。
デジタル庁は4月1日、運営する新型コロナワクチン接種証明書アプリについての問い合わせへの回答で、メール誤送信によって、5件のメールアドレスを流出させたと発表した。 本来なら、他の人から見えない「BCC欄」にアドレスを入力して一斉送信するところ、担当者が、他の人にもわかる「TO欄」に貼り付けてしまったという。
引用: デジタル庁がメアド流出、「BCC」じゃなくて「TO」で一斉送信に法的責任は?
上記の事件は4月1日に発生したモノであり、デジタル庁が初歩的なミスをするワケが無いということもあり、一時は注意喚起ということでのエイプリルフールネタかと思えば、本当にあった事件だったようです。
筆者は情報漏えいなどにも厳しいクライアントを担当していることもあり、こういった初歩的なヒューマンエラーが無いようには念入りに気を付けています。また、Pマークを取得していることもあるのでね、、、
CCとBCCの違いって?
上記のようなccとbccの違いについて、最近の若い人が知らない理由としては学校などでも、メールは使用せずにチャットワークやSlackなどのチャットツールを多用していることから、そういった概念が無くなっているようです。この項目ではそういった方に向けて、どういう機能かを紹介します。
CCとは?
CCとは、「カーボンコピー(Carbon Copy)」の頭文字を取ったもので、メールを送信する際に、他の受信者にメールのコピーを送るために使用されます。CCに入れられた全ての受信者は、メールの内容を読むことができます。つまり、CCに入れられた受信者同士は、お互いのメールアドレスを知ることができます。
今回のケースでは、CCに400人以上のメールアドレスが記載されていたので、見れちゃたわけです。
BCCとは?
BCCとは「ブラインドカーボンコピー(blind carbon copy)」の略で、CCとは異なり、BCCにメールを入れて送信し、受信されたメールを見ると、BCCに入れたハズのメールアドレスが表示されていません。
要は共有はするけど、誰にも知らせずに共有する場合に使用します。ただ、受信者がメールを返信するときはBCCにはメールアドレスが入力されていないので、自身から返信する場合に関してはその都度、BCCを入れる必要があります。
まぁ、自身が伏せて共有するのと一緒で、相手も伏せて誰かに共有している場合があるので、メールに関しては気を付けて送るようにしましょう。
まとめ
今回は、デジタル庁が起こした情報漏えい事件のきっかけが「cc」と「bcc」を間違えて送信してしまったことについて紹介しました。あまりにも初歩的なミスではありますが、ccとbccについて、どのような機能なのかを知らないという方も多いかと思いますので、これをきっかけに気をつけていただければと思います。
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