みなさんは2025年の12月28日、東映特撮YouTube Officialで待望のあの作品の配信が始まったのをご存知ですか?そう、2018年に放送され、特撮界に革命を起こした『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(通称:ルパパト)です!
今、5〜6歳のお子様を持つ親御さんの中には、「子供がYouTubeで関連動画から見始めたけど、これ何?」や「コ゚ジュウジャーで出てきたけど、この戦隊ってどんなの?」と思っている方も多いはず。
実はこの作品、「脚本が良すぎて、子供より親が沼に落ちる」ことで伝説となっている戦隊なんです。
今回は、放送当時の熱狂や、玩具メーカー(バンダイ)の戦略的な背景も交えながら、ルパパトの魅力をネタバレなしで解説します。
そもそも何がすごいの?「スーパー戦隊」の常識を覆した構造
スーパー戦隊シリーズといえば、「5人のヒーローが悪の組織と戦う」のが当時40年以上続く王道パターン。しかし、ルパパトはその歴史を変えました。
史上初の「W戦隊」システム
タイトル通り、最初から「2つの戦隊」が存在し、対立しているのです。
- 快盗戦隊ルパンレンジャー
- キャッチコピー:「予告する。アンタのお宝頂くぜ!」
- 目的:異世界犯罪者集団ギャングラーに奪われた「大事な人」を取り戻すため、キーアイテム「ルパンコレクション」を盗み集める。
- スタンス:正体不明、クール、目的のためなら手段を選ばない。
- 警察戦隊パトレンジャー
- キャッチコピー:「国際警察の権限において、実力を行使する!」
- 目的:ギャングラーを倒し、市民の平和を守る(コレクションは証拠品として押収)。
- スタンス:質実剛健、熱血、ルール厳守。
この2チームが、悪の組織を倒すために共闘するのではなく、基本的には三つ巴の争いを繰り広げます。
「警察が怪盗を追う」という構図は、ルパン三世と銭形警部のような緊張感があり、毎回ハラハラさせられます。

元々「VSシリーズ」は劇場版での特別版のみでしたが、この作品にてTVシリーズ初めての「VSシリーズ」ということで話題を呼びましたね。
親御さん必見!「ギャラクシー賞」を受賞した脚本の深さ
お子様は、シンプルに「どっちが勝つか」のアクションを楽しめますが、大人が見るべきポイントは「人間ドラマ」です。
「正義」の対立が問いかけるもの
ルパンレンジャーは「個人的な願い」のために戦うアウトロー。一方、パトレンジャーは「公的な平和」のために戦う公務員。
どちらも正しいけれど、立場が違うから相容れない。この葛藤が非常に丁寧に描かれています。
実はこの作品、放送批評懇談会が選定する「ギャラクシー賞(月間賞)」を受賞しています。
これは子供番組としては異例の快挙。専門家から「大人の鑑賞に堪えうる、極めて質の高いドラマ」と評価された証拠です。
当時、Twitter(現X)では毎週日曜朝、「#ルパパト」が世界トレンド1位を独占。
「子供番組のレベルを超えている」「しんどい(褒め言葉)」といった感想が飛び交っていました。
経済視点で見る「バンダイ」の挑戦
当時、バンダイの株価や玩具売上を追っていた身としては、ルパパトは非常にチャレンジングな作品でした。
変身アイテム「VSチェンジャー」の発明
通常、戦隊が2ついれば変身アイテムも2種類売りたくなるところ。しかし、この作品は「VSチェンジャー」という1つの銃型アイテムで両方に変身できる仕様にしました。
- 飛行機(ダイヤルファイター)をセット&回転 ⇒ ルパンレンジャーに変身!
- 車(トリガーマシン)をセット&押し込み ⇒ パトレンジャーに変身!
これは親御さんのお財布への配慮(本体は1つで済む!)でありつつ、子供たちに「今日は警察ごっこ」「明日は怪盗ごっこ」と選ばせる遊びの幅を持たせました。
結果として、放送終了後も根強い人気を誇り、大人向けの高級玩具(メモリアル版)も爆発的に売れました。つまり、親世代がそれだけハマったということの証明でもあります。
沼落ち注意!「Wレッド」の関係性がエモすぎる
キャストも素晴らしいのですが、特に注目してほしいのが、2人の「赤(レッド)」の関係性です。
- ルパンレッド/夜野魁利(伊藤あさひ)
普段はカフェの店員。飄々としていて、本心を見せない。 - パトレン1号/朝加圭一郎(結木滉星)
ルパンレッドの正体を知らず、カフェの常連客として彼を気にかける熱血刑事。
正体を隠して刑事に近づく怪盗と、純粋に市民として彼を心配する刑事。
この「騙している罪悪感」と「信じている信頼感」のすれ違いが、物語後半に向けてとんでもないドラマを生みます。
当時、多くの視聴者がこの二人の関係性に涙しました。
「続きが気になりすぎて待てない!」という方へ
さて、ここまでルパパトの魅力をお伝えしましたが、一つだけ注意点があります。YouTubeでの配信は「週に2話ずつの更新」です。



毎週日曜日朝10時に更新予定です。
しかし、この作品は先ほどお伝えした通り、ドラマ仕立てで謎が謎を呼ぶ展開。「えっ、ここで終わるの!?来週まで待てない!」と、お子様(と親御さん)がジタバタしてしまう可能性が非常に高いです。
そんな、「一気に全話見たい!」というご家庭におすすめなのが、『東映特撮ファンクラブ(通称:TTFC)』です。
TTFC(東映特撮ファンクラブ)とは?
簡単に言うと、「東映特撮作品に特化した、公式の定額見放題サービス」です。
- 月額: 960円(税込)※約ランチ1回分!
- メリット1:ルパパト全51話が即座に見放題
YouTubeの更新を待たずに、今すぐ最終回まで完走できます。CMも入りません。 - メリット2:テレビでは見られない「スピンオフ」も見れる
実はルパパトには、テレビ本編とは別の「裏ストーリー」や「後日談」を描いたスピンオフドラマが存在します。これもTTFCなら網羅されています。 - メリット3:過去作も最新作も見放題
仮面ライダーやギャバンなどのメタルヒーローシリーズも見れるので、お子様が飽きることはまずありません。
TSUTAYAなどにレンタルに行かなくても、スマホやタブレットですぐに見られるのは、忙しい育児世代にとって最大のタイパ(タイムパフォーマンス)向上になります。
YouTubeでじっくり追うのも「当時の視聴者の気分」を味わえて楽しいですが、「年末年始、子供と一緒に一気見したい!」という場合は、TTFCへの入会を検討してみるのも賢い選択ですよ!



以下の記事でTTFCについて、記事を書いているのでぜひともご覧になってください
の評判とは!?-配信作品や使い方、月額料金について解説します。-320x180.jpg?ssl=1)
まとめ:冬休みの今こそ、第1話から見るチャンス!
『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』は、派手なアクションと深いストーリーが見事に融合した傑作です。
5〜6歳のお子様なら、最初は「警察かっこいい!」「怪盗おしゃれ!」といった入り口で十分楽しめますし、親御さんはその裏にあるドラマに夢中になるはず。
現在、YouTubeでの配信は始まったばかり。
ぜひ、お子様と一緒に「自分だったら怪盗と警察、どっちを応援する?」と会話しながら楽しんでみてください。


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