世界中で数多くのユーザーを抱え、特に日本ではそのユーザー数が着実に増加しているWebサービスが「Pinterest（ピンタレスト）」です。このサービスは、画像や動画の収集に非常に効果的で、その魅力は日々広がっています。ビジネスの世界でもその価値が認識されており、最近ではピンタレスト専用の広告サービスが開始されるほどです。
デザイン制作の現場では、新しいアイデアを探すためのツールとしてピンタレストが有効活用されています。そのため、デザイン業界で働くほとんどの人々はピンタレストを知っているかと思いますが、その業界以外の方のほどんどはピンタレストを知らないかと思います。そこで今回は、そういった方々に向けて、ピンタレストの魅力とその活用方法について紹介したいと思います。
ピンタレストは、自分だけのコレクションを作り、それを他のユーザーと共有することができるサービスです。また、他のユーザーが作成したコレクションを見ることで、新たな発見やインスピレーションを得ることも可能です。このように、ピンタレストは情報を見つけ、整理し、共有するための強力なツールと言えるでしょう。この記事をきっかけに利用されてみてはいかがでしょうか。
Pinterest（ピンタレスト）とは？
Pinterest（ピンタレスト）とは、画像や動画、ウェブサイトなどの情報を「ピン」として保存し、自分だけのボード（コレクション）を作成することができるソーシャルメディアサービスです。ユーザーは自分の興味や好みに合わせてピンを集め、それらをテーマ別のボードにジャンル分けすることで、自分だけの情報空間を作り出すことができます。
また、他のユーザーが作成したボードも見ることができるのですが、新たな発見やインスピレーションを得ることも可能です。このように、ピンタレストの主な使用方法としては情報を見つけ、整理し、共有するということで、ビジネス展開には非常に強力なツールとなります。
上記のように、ビジネス展開に非常に強力なツールのため、ビジネスの世界でもその価値が認識されており、最近では後述するピンタレスト専用の広告サービスが開始されるほどです。デザイン制作の現場では、新しいアイデアを探すためのツールとしてピンタレストが有効活用されています。
ちなみに、Pinterestの語源は「自分の興味（interest）のあるアイデアを見つけて、 保存（Pin）する」という造語です。
Pinterestのユーザー層は？
実はピンタレストは2019年までは知る人ぞ知るようなWebサービスで、ユーザー数も多くはありませんでした。しかし、2020年以降のコロナ禍に伴い、ユーザー数が急拡大したとインタビューで明言されております。
Pinterestは、世界で4億5000万人以上にご利用いただいています。そのうちの75％は米国以外のユーザーです。2020年は過去最高のエンゲージメントを達成し、グローバルで検索数が前年比で60％増加、保存数が40％増加しています。
日本国内の月間利用者数は前年比で1.6倍となる870万人です（2020年12月ニールセン調べ）。新規ユーザーの特性としては、Z世代と呼ばれるユーザーが前年比で50％増加しました。また、男性が48％、ミレニアム世代が36％増加しています。日本国内でも、この1年間で検索数が2.5倍増加しまして、ボード作成数も2倍増加しました。これからやってみたいこと、欲しいもの、アイデアなどが、毎日300万件保存されていることになります。
コロナ禍で皆さんの生活は一変しました。特にステイホームの時間は増加しています。家で過ごすにあたって、暮らしををより良くするための実用的なアイデアや新しいインスピレーションを求めている方が増えたことが、Pinterestのユーザー数の成長にもつながっていると考えています。
引用： コロナ禍に「Pinterest」が急成長した理由–前年比で利用者1.6倍、料理レシピ探しにも
尚、2021年4月度のインタビューで子の数字なので、2022年5月現在はさらに多くのユーザー数がいるのではないのでしょうか。
ちなみにサービス開始から多くの女性ユーザーに支持をされ、女性の利用率が現在進行形で 60％以上を占めております。また、男性ユーザー数としても2019年度より50％近く増加しました。 世代別では25-44歳のミレニアム世代と言われている世代においては前年比36％も増加しており、Z世代と言われる18- 24歳は50%と右肩上がりとなっています。
利用方法は？
ピンタレストは、ユーザーが登録時に自分の興味あるジャンルを選択することで、そのジャンルに関連した画像のサムネイルが自動的に表示されるという特徴を持っています。さらに、ユーザーの行動履歴や検索キーワードから、ピンタレストが自動的に関連する画像を表示してくれます。これにより、自分の考えだけでは出会えなかった新たなアイデアと出会うことが可能となります。
詳細ページでは、画像だけでなく動画も掲載することが可能で、さらに画像自体にURLを挿入することができます。スマートフォンからの投稿であれば、CVボタンのコピーを自身で作成することも可能です。これにより、例えばECサイトの商品ページや商品LPに直接リンクを挿入することが可能となり、流入の幅が広がります。
ちなみにURLにパラメータを入れて貼り付けたら、そこからの計測も可能です。また、Pinterestの管理画面からもインプレッション数が何回や、リンクなども計測が可能です。
この詳細画面に直接URLを貼り付けることができるという機能は、ユーザーを興味から購入までのフローにスムーズに誘導することができます。そのため、ECサイトを運営している方々にとっては、商品画像を貼り付けた上で詳細ページをリンクさせることで、興味から購入までのフローを効率的に促進することができます。
また、画像系SNSのInstagramでは、ストーリーズ以外に直接URLを貼り付けることができません。しかし、ピンタレストではそのような制限がないため、ビジネス向け、特にオンラインショップを運営している企業にとっては大きなメリットとなります。
ズームイン機能
ピンタレストには、投稿された画像の詳細をより深く探求するための「ズームイン」機能というものがあります。この機能は、画像の右下にある虫眼鏡アイコンを押すことで利用することができ、画像を縮小または拡大することが可能です。さらに、この機能を使ってその範囲内にあるアイテムと関連する画像を自動的に検索してくれます。
この機能は、例えば家具の購入を考えている際に非常に役立ちます。具体的な設置場所や配置をイメージしながら、様々なアイデアを生み出すことが可能です。また、他のユーザーがどのようにそのアイテムを使用しているかを確認することもでき、新たなインスピレーションを得ることができます。
さらに、ピンタレストのズームイン機能は、ユーザーが自分自身のクリエイティブな発想を広げるためのツールとしても活用できます。特定のアイテムやテーマに焦点を当て、それに関連するさまざまな画像を探索することで、自分だけのオリジナルなアイデアを生み出すことができます。
Pinterestアドとは？
2022年6月から、ピンタレストは広告配信の新たな舞台となりました。これにより、企業やブランドは、自社の商品やサービスをピンタレストのユーザーに直接紹介することが可能となりました。
広告の表示形式は、ユーザーのフィード上に関連する画像が表示されるという形を取っています。これは、ユーザーが自然に広告を見つけ、興味を持つことを促進します。また、ピンタレストのユーザーは、新しいアイデアや商品を探していることが多いため、広告は非常に効果的に働くことが期待できます。
ピンタレスト自体が前のめりなユーザー（購買意欲が熱い）が多いという印象があります。これは、ユーザーが自分の興味や好みに基づいて情報を探し、集めるというピンタレストの特性から来ています。そのため、広告はユーザーの興味や好みに合わせて表示され、高いクリック率とコンバージョン率を期待することができます。
まとめ
今回は画像収集→アイデアを発見したり、興味→購入のフローをスムーズに促すことができるWebアプリ「Pinterest」について紹介しました。個人でもかなりの使い道があるのですが、ビジネス利用でもかなりの使い道のあるこのPinterestを利用されてみてはいかがでしょうか。
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