皆さんはライブコマースというマーケティング手法をご存じでしょうか。
簡単に言えば、Web上で行う生放送のテレビショッピングのことになります。日本ではユニクロなどが取り入れておりますが、正直、そこまで幅広く周知されているものではありませんが、中国ではライブコマース経由で約5.4兆円も売上を出すほどのマーケティング手法です。
その新たなマーケティング手法であるライブコマースですが、ビックカメラが大手ライブ配信プラットフォームの「SHOWROOM」と提携し、ライブコマース事業を強化→専属ライバーの育成に力を入れることが発表されました。
今回はその内容について紹介したいと思います。
ライブコマースとは?
そもそも、ライブコマースとは何なのか?というと、オンライン上で動画を配信して、それを見たユーザーが商品を買ってもらうという方式のことを指します。簡単にいえば、テレビショッピングをWeb上に持ってきたいというイメージですね。
このライブコマースはそもそもが2015年ごろから中国で流行し始めたものになり、市場規模としても急拡大していき、2020年には5.4兆円も売上を出すマーケティング手法になります。
ビックカメラとの連携
1月14日にビックカメラは大手動画配信プラットフォーム「SHOPROOM」を運営している「SHOWROOM」と資本提携して、ライブコマース事業の強化と専属ライバーを育成する方向を発表しました。
ビックカメラではマテリアリティ(重要経営課題)のひとつとして、購買代理人としての販売力強化に取り組んでいる。今回の資本・業務提携により、SHOWROOMのライブ配信ノウハウとビックカメラが持つ販売員の提案力、バイヤーの目利き力をかけ合わせライブコマース領域での新たな価値創出を目指す。
引用: ビックカメラがライブコマース強化! SHOWROOMと専門“ライバー”育成
具体的な協業領域は、(1)ライブ配信を介した新たな買い物体験の創出(2)豊富な専門知識をもつ信頼度の高いライブコマース専門ライバー「コマースライバー」の育成(3)顧客満足に繋がる良品の発掘(4)「ビックカメラ・ドットコム」の顧客と「SHOWROOM」ユーザーの相互送客――。ネット上で楽しみながら、また、体験しながら商品を購入できる新たなチャネルの創造に取り組む。
家電業界では品揃えや料金値下げのAmazonに、即日配達などの付加価値を付けたヨドバシカメラなど、家電量販店の争いが激化している中で、ビックカメラはコロナ禍で実店舗に足を運べない顧客の満足度を高めるためにライブコマースでファンコミュニケーションを取りに行く方向に舵を切ったということですね。
ユーザーとしては購入前に実店舗で店員に使用感などを確認、質疑応答などで「そうではなかった!」という見誤りを防ぐことができますし、店舗としてはコミュニケーションをとることでユーザーを固定化、ライブコマースでバズれば拡散され、次のライブ配信では視聴数が増えるという相互効果を期待しているのではないでしょうか。
まとめ
中国でかなりバズっていたマーケティング手法のライブコマース、日本ではあまり周知はされていなかったもののユニクロをはじめとした大手企業が参入し、力を入れてきつつあります。
最近のTikTokや17LIVEなどのライブ配信ブームが後追いになり、様々な企業も参入することを期待しますね。
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