筆者は物心が付いた時からスーパー戦隊シリーズに触れていましたが、そのきっかけとなるのが今回、紹介する恐竜戦隊ジュウレンジャーになります。2022年に放送30周年を迎えた本作ですが、今放送されている「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」も含め、ジュウレンジャー以降のスーパー戦隊シリーズが続いているのもこの作品のおかげとも言っても過言ではありません。
そこで今回は、この恐竜戦隊ジュウレンジャーについて、どのようなストーリーなのかや、スーパー戦隊シリーズとしてなぜ重要な作品となっているのかなどを含めて、紹介したいと思います。
恐竜戦隊ジュウレンジャーとは
恐竜戦隊ジュウレンジャーとは、1992年2月21日から1993年2月12日までテレビ朝日系列で毎週金曜日の17時30分から全50話で放送された作品です。
あらすじ
古代人類によって惑星ネメシスに封印されていた魔女バンドーラとその一味が、一億七千万年もの時を経て、現代に復活した。これを予期していた仙人バーザは、同じく長きにわたって眠りについていた古代の英雄たちを目覚めさせる。彼らこそ、恐竜戦隊ジュウレンジャーであった。ゲキ、ゴウシ、ダン、ボーイ、メイの5人は多くの試練を乗り越えながら新たな武器を手に入れ、パワーアップを果たしていく。そんな中、現れたのはゲキの兄・ブライ。彼は頼もしい“6人目の戦士”になるかと思われたが……。(以下省略)
引用:東映ビデオ
当時はスピルバーグ監督のジュラシックパークが大ヒットしたのと、ドラゴンクエストなどのファンタジー要素を含んだ作品が受け入れられていたという点から、「恐竜」をモチーフとして、ファンタジーを取り入れた作品となったようです。
実際に筆者も、子供時代は恐竜がすごく好きだったので、見ていた記憶がすんごくあります。
初の6人目の追加戦士が登場
本作品では「ブライ/ドラゴンレンジャー」が悪役として登場しますが、実はレッドの「ゲキ/ティラノレンジャー」の実の兄であったり、その後の戦いを経ての和解からのシリーズ初の6人目の戦士として、ジュウレンジャーに追加加入するという、当時にしては画期的であった展開が話題となりました。
これまではヒーローといえば、ジャッカー電撃隊(初期)、太陽戦隊サンバルカン、 超獣戦隊ライブマン(初期) を除いたら5人戦隊というのがお決まりでしたが、6人目の戦士として「ブライ/ドラゴンレンジャー」が追加加入するというのは異例中の異例だったそうです。元々は数話限定だったそうですが、好評につき登場も伸びたようで、戦線離脱しても登場していました。
ジュウレンジャーのこの展開が評価されたのと、好評だったため、これ以降のスーパー戦隊シリーズでは6人目の追加戦士が登場するのがお決まりになりました。
スーパー戦隊シリーズ最重要な戦隊
実は、この2作前の「地球戦隊ファイブマン」がこれまでのシリーズと比べて視聴率の大幅な低下しているのと、スタッフのマンネリ化した仕事などが影響し、人気も低迷した結果、シリーズ打ち切り寸前まで行きました。しかし、シリーズ最後という意気込みで、スタッフを一新した上で制作された「鳥人戦隊ジェットマン」がそれまでにないトレンディドラマ性を含ませ、大胆な革新をもたらせた結果、シリーズのマンネリ化を打破しました。
ジェットマンは大人の恋愛要素や、敵幹部のトラウマを与えすぎる最後など、子供にはあまり刺さらない展開が多かったと思います。とはいえ、大人が観ると非常にハマる作品かと思いますし、当時も親世代からの人気が高かったと聞きます。
それまでのマンネリ→大胆変革などを行った後に、王道中の王道として制作されたのがこのジュウレンジャーとなります。
子供に対しては恐竜をモチーフとし、ファンタジー要素を含ませ、毎回視聴者を引き込ませるストーリー展開、大人に対してはゲキとブライの兄弟の確執などがすごく刺さり、子供が見ても大人が見ても両方が楽しめる作品となりました。また、違った角度からの感想ではサントラなどもカッコいいですね。
ちなみに筆者は31話の「復活!究極の神」の大サタンを倒す際の究極大獣神の登場から、グランパニッシャーを放った部分が好きすぎて、あのシーンだけ何度も見返すほど好きでしたね。
初の海外展開
実は海外ではこのジュウレンジャーをモチーフとした「パワーレンジャー」というテレビシリーズが放映されており、日本のスーパー戦隊という名称は、海外ではパワーレンジャーとして表記されております。
初代パワーレンジャーはジュウレンジャー、五星戦隊ダイレンジャー、忍者戦隊カクレンジャーをベースに作成されており、そこから日本で放映されたシリーズが海外展開されております。
まとめ
今回はこの恐竜戦隊ジュウレンジャーについて、紹介しました。
筆者的にはスーパー戦隊としては一番好きなシリーズですし、歴史あるスーパー戦隊シリーズとしてもこの作品が無ければ終了していたかもしれない危機を救い、新たな展開を見せたジュウレンジャーはかなり大事な作品かと思われます。。実際に45作品目のアニバーサリー作品の機界戦隊ゼンカイジャーではこのジュウレンジャーの大獣神をモチーフにしたゼンカイジュランや、ゼンカイザーの強化アイテムのゼンカイジュウギアでは、ドラゴンシーザーをモチーフにした形態も出ていたりと。。。
ちなみにラスボスに近いカイは、幼き頃の高橋一生さんというのも有名ですよね。是非ともチェックしていきましょう!
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