筆者は昔、前歯が下の歯よりも後ろにあったりと、歯周辺でコンプレックスを感じていました。ちなみに筆者の場合は「受け口」というものになります。
正直、指摘されるまではコンプレックスとは思ってはいなかったのですが、中学校の頃に行われた歯科検診で指摘されて以来、気にするようになってしまい、両親が今後のことも考えて、歯列矯正治療を始めてくれました。
この記事では受け口以外にも、歯並びを気にされている方を後押しできればと思います。
歯並びが悪いことによる弊害とは?
正直、歯並びって見た目だけの問題じゃないの?
上記のように思われる方が多くいらっしゃいますが、実は歯意外にも、身体や精神面でも様々な弊害を引き起こしてしまうきっかけになります。少し例を挙げてみます。
歯磨きがしにくい
歯並びが悪いと、歯ブラシが奥の方まで届きにくく、歯と歯の間に詰まっている歯垢などを取ることが難しいです。そのまま放置しておくと口内環境が悪くなり、虫歯や歯周病、口臭などの原因にもつながります。
ちなみに歯周病を放置すると、最悪死に至る可能性もあるほど、実は恐ろしいものになります。
食べ物が噛みにくくなる
歯がきれいに揃っていない場合、食べ物を上手く噛むことが結構難しいです。実際に筆者の場合は受け口なので、長細いものを食べる際はそのモノの先端が上に向かなければいけないのに、僕だけ下に向いていたりなど、明らかに噛み合わせが悪いんだなって思いました。
上手く噛めないと、あまり食べ物を噛まずに飲み込んでしまうため、満腹中枢が上手く働かず、満足感を得るためにかなりの量を食べなければいけない可能性もあります。つまり、食べる量が単純に増えるので太る可能性が出てきます。
また、噛むことで出てくる唾液なども分泌されなくなるので、これも虫歯や歯周病、口臭などの原因に繋がります。
滑舌が悪くなる
歯と歯の隙間から空気が漏れて、正しく発音ができない可能性があります。また、歯並びが悪いと舌の位置も正しくない可能性もあるので、サ行やタ行が言いにくくなります。
また、口が開きにくくなることもあるので、咄嗟の時に言葉が出ないときもあります。(実体験。。。)
顔のバランスが悪くなる
噛み合わせが悪い状態で、食事をすると人間はどうしても噛みやすい部分でしかモノを噛まなくなるので、その部分だけ発達してしまい、顔の左右のバランスが非常に悪くなります。
また、上手く噛めない場合に必然的に柔らかい食べ物ばかりを食べるようになり、顎がだんだん細くなり、よく宇宙人のイメージで出てくる、グレイみたいなことになる可能性があります。
運動能力の低下
力を入れる際、歯を食いしばるかと思いますが、歯並びが悪いとその食いしばることすらもできません。ちなみに格闘技や、重量挙げの選手がマウスピースをしているのは歯を守るため以外にも、マウスピースによって噛み合わせを一時的によくして、力を発揮させる意味でもあります。
付けることができる入れ歯が無くなる
あまりにも歯並びが悪かったり、僕みたいに受け口だった場合、将来的に入れ歯にしないといけないときに合うものがない可能性があります。
筆者が18歳の頃に歯列矯正を行っていましたが、その時でも大変でかなり体力を使ったのに、高齢になって行う場合はかなりの体力を必要とするのでしんどいかと思います。
これらのように歯並びが悪いと様々な弊害が起こってしまいます。今は気にならないにしても、将来的に困ってしまう可能性が多々あります。そうならないためにも気になったそのタイミングで、まずは近くの歯医者さんに診察してもらうのがおすすめです。
歯列矯正の治療法とは?
歯列矯正には様々な治療法があります。それぞれを簡単にご紹介します。
ワイヤー
一般的な歯列矯正といえば、ワイヤーでの治療を思い浮かぶ方がほとんどだと思います。ちなみにご存じない方のために簡単に説明すると、口内の全部の歯の表面(人から見えている部分)にワイヤーを付ける施術法です。
ちなみに全部にこの器具の隙間に食べ物が詰まりやすいので、器具を付けている間は先が細い歯ブラシを使うことをお勧めします。また、ゴムのようなものを付けられるのですが、これが色移りがしやすいものなので、歯列矯正中はあまりカレーやコーヒーなどの色が付きやすいものは摂取しないほうがいいです。
裏側ワイヤー
一般的なワイヤー施術とは異なり、歯の裏側に矯正器具を付けるので、他人から歯列矯正をしていることがバレにくいので、女性やタレントさんがよくされている施術方法らしいです。
目立ちにくいというメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
- 舌に矯正器具が当たる回数が増えるので、口内炎などになりやすい
- 舌の位置に違和感を感じ、発音がしにくい
- 裏側に矯正器具を付けるので、歯磨きがしにくい
- 通常のワイヤーより、費用が若干割高。
この費用が若干割高な理由としては、裏側矯正をするのに特殊な技術が必要なのと、器具も若干特殊なためです。お金が掛かってもいいから目立ちたくないという人にはお勧めですね。
マウスピース
上記2点のワイヤー施術とは異なり、歯に付けずに取り外しが可能なマウスピース型なので、冠婚葬祭などで写真に残すときも器具を気にせずに笑うことができます。また、食事なども器具に詰まる心配もないですし、いつも通りに歯を磨けば大丈夫なので、常に清潔を保つことができます。
ただ、基本的には食事と歯を磨く時間以外はマウスピースを付ける必要があるので、気を付けておきましょう。
一体どのような施術を行ったか?
冒頭にも記載しましたが、僕自身も歯列矯正経験者です。しかも、超めんどくさい受け口タイプでしたので、治療も4年くらいかかりました。。。ちなみに以下のようなことを行いました。
- 親知らず4本と、歯列矯正のために上の前歯から左右3番目の歯を抜歯
- 顎間固定用のピアスのようなものを計8本歯茎に埋め込み
- 歯列矯正用のワイヤーを装着
- 下あごの骨を削る手術を行い、1か月入院。手術後は針金で口が開かないように固定。※ちなみにこの期間は喋ることも、流動食以外の食事はできませんでした・・・。
- 針金を取り外したら、歯列矯正用のゴムを歯茎ピアスに掛けて固定させる
- 半年~1年後に矯正器具を取り外して終了
といった感じです。
ちなみに僕がこの矯正手術を受けたのは高校3年生の夏休みでした。たまたま、高校に友達がいなかったので、夏休みを犠牲にしても問題なかったのですが、友達や恋人がいる子であれば、喋れないのは辛いだろうなー。
でも、正直、このタイミングで行っていて正解だったと思います。社会人になってから、喋れないというのは仕事にならないので、手術が伴う歯列矯正の場合はなるべく早めに行った方がベストです。
実はあの人も歯列矯正していた!?
有名な芸能人・ミュージシャンの方々も歯列矯正をされている方が多いです。実は皆さんがテレビなどでご覧になっている間もしていたそうです。
hyde(L’Arc~en~Ciel)
L’Arc~en~Cielのhydeも2007年に歯列矯正をしていました。矯正前は前歯2本が飛び出ているビーバータイプでした。ちなみに矯正していた当時はラルクの9年ぶりの全国ホールツアー「Are you ready?またハートに火をつけろ!」というツアー中でしたが、ライブ映像を観ても矯正器具が見当たりません。
実はhydeは歯の裏側に矯正器具を付けていたので、目立つこともありませんでした。尚、約2年間の治療でキレイな歯並びになりました。
西川貴教(T.M.Revolution)
母親が歯科衛生士でも有名な西川さんですが、2009年ごろにMBSラジオの「ゴチャまぜ」内で、寝るときにマウスピースを付けて、歯列矯正をしていると発言していました。
いつ頃まで行っていたのかは不明ですが、今ではすっかりとキレイな歯並びになっています。やはり、筋トレ時に踏ん張る際、歯並びが悪いと力も入らないと言われていますもんね。
相武紗季
ねじれ八重歯がチャームポイントでファンからの評判も良かったものの、本人は気にしていた模様で、2015年7月ごろに治療が完治したことを本人のインスタグラムで公表していました。
まとめ
正直、かなりの金額が掛かってしまうため、少し戸惑う部分もありますが、この記事で解説したように様々なリスクが生じてしまいます。ただ、筆者のような実生活に支障が出るレベルで矯正が必要の場合は外科的治療が必要となるため、保険がきく可能性があります。
一応、支障が出ないレベルであれば、もしかしたら保険が掛からない可能性がありますが、高額治療費で戻ってくる可能性もあるかもしれません。
もし、歯並びで悩んでいる場合はまずはお金のことは気にせずに近くの歯医者に相談するのがベストかもしれません。
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