大人向けの漫画で題材となるのが「ヤクザ」などの裏稼業の作品が多いですが、ヤクザ漫画の金字塔と呼ばれる「白竜-HAKURYU-」シリーズをご存じでしょうか。
この白竜は1996年に「漫画ゴラクネクスター」で連載開始し、現在は毎週木曜日に発売されている「漫画ゴラク(日本文芸社)」に移籍した好評連載中の漫画です。「白竜」、「白竜-LEGEND-」、そして、現在は「白竜-HADOU-」というシリーズ3作目となり、シリーズ累計100巻発行されています。(2023年5月時点)
この「白竜」シリーズは後述する、東京電力の原発事故などや様々な世界規模の社会問題などを予言するような話があり、事件や事故が起こる度に話題になる「これ予知されてないか？」と話題になる漫画です。実際にそういった記事では読んだことはあるけど、中身自体は知らないという方向けに今回は白竜シリーズについて紹介します。
「白竜」とは？
「白竜」シリーズは1996年9月～2007年12月までが「白竜」として、全21巻、2008年1月～2016年9月まで「白竜-LEGEND-」として全46巻+外伝2巻、2016年10月～現在が「白竜-HADOU-」は既刊33巻とという、25年間連載し続けている作品となります。
ジャンル分けとしてはヤクザ漫画ですが、ヤクザで連想される無理やり人を脅してお金を巻き上げるといったモノではなく、白竜の身の回りで起こる社会問題を見事に解決し、その問題をネタにシノギ(組の資金源)を稼いでいくという話になります。これまでにも医療ミスや野球賭博に相撲の八百長、Appleやカルロスゴーンなどを題材にしたストーリーがあります。
あらすじ
小さな組織だった黒須組を大きくし、その才知と行動力で渋谷一帯のアンダーグラウンドを支配する男・白竜こと白川竜也。冷酷で手段を選ばぬその手腕。ためらいなく一か八かの賭けに出るその度胸。底が知れないカリスマヤクザ・白竜の、迫力にあふれた活躍を描くハードボイルドコミック！ 天和会との抗争で窮地に陥った黒須組、白竜は起死回生をはかり…!?
引用：Amazon 白竜1巻
白竜は渋谷を拠点にまずは組を大きくするために様々な社会問題に関わっていく展開ですが、LEGEND以降は舞台を六本木に移し、最大組織：王道会との対立も加えて描かれており、さらに展開が広がっています。
東日本大震災を予期していた？
2011年2月から「原子力マフィア」編というシリーズが開始され、内容としては活断層があり、大災害が発生する危険性があるのにもかかわらず、利権関係でその土地に原子力発電所を建設した東都電力を追い詰めるといった作品になります。
皆さんも記憶に新しいかとは思いますが、2011年の東日本大震災に伴う原発事故とあまりにも似ており、日本文芸社としてもさすがに震災翌週からシリーズを打ち切ることにしました。
筆者自身もリアルタイムで読んでいましたが、現実世界とリンクしてあのような事故が発生するとは思いにもよりませんでした。ただ、原作の天王寺大先生は博識なのか、あの当時に語られていなかった原発の恐ろしさについて、細かく描かれていました。
尚、2年後の2013年からシリーズは再開され、東日本大震災と関連付ける結末が描かれました。この話自体は単行本では未掲載となりましたが、外伝という形で「白竜-LEGEND- 原子力マフィア編」というタイトルで上下巻で発売されました。
ほぼ全巻無料で読むことが可能
シリーズ既刊100巻もあると、興味があったとしても全巻揃えるのは非常に困難で、諦めてしまう方も非常に多いのではないでしょうか。ただ、この白竜シリーズはピッコマやLINEマンガといった漫画アプリで読むことができます。
尚、ピッコマであれば、一日に6話読むことができますが、ある話数からは有料となります。ただ、LINEマンガであれば、一日に2話しか読むことができませんが、全話無料で読むことができます。
筆者はピッコマとLINEマンガを使い分けており、無駄なく全話読んでいます。
まとめ
様々な事件・事故を予言するような話や、その他にも緊迫感のあるピカレスク漫画の金字塔「白竜」について、紹介しました。先の読めない展開や、物事を深く知らなければ理解にも時間がかかるこの漫画ですが、子供が読むよりかはテーマがヤクザモノということもあるので、大人がすごくハマること間違いないかと思います。
上記でも記載しているように、ピッコマやLINEマンガなどで、目安としては最新シリーズの1つ前までを無料で読むことができるので、是非とも読んでみてはいかがでしょうか。
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