商品・サービスを提供されている会社・個人にとって、同業他社だけを見ればいいというものではありません。例えば、魔法でその商品・サービスができるのであれば何の問題はありませんが、その原材料や調達、それを仕入れた額を上乗せして販売したりといろいろと見なければイケナイ視点が様々あると思います。
今回はそういった様々な視点で物事を分析することができるフレームワークをご紹介します。
ポジショニング分析とは
企業が出す商品・サービスは自社だけが販売しているのであれば、分析やら考察などを行わなくてもいいのですが、もちろんそういう商品・サービスって少ないですよね。
ですので、他の競合するサービスと自社が業界的にどういった立ち位置で、ユーザーに伝えれるのかを決めるのがポジショニング分析になります。
尚、このポジショニング分析の目的は「差別化」と「学習」ということです。競合と差別化をしなければ、自社の商品・サービスの存在感が薄れますよね。それと比較して、自社商品・サービスの目に触れる「機会」とその「強み」を明確にします。
また、他社と比較して、より良い部分を自社商品・サービスに取り入れるために「学習」します。この考えはゼロからアイデアを考えるよりかは、優秀な戦略を行っている企業を参考にして、そこを分析したら、効率よくマーケティングのヒントを得ることができるということです。
で、そのポジショニング分析としてよく使われるフレームワークの「5フォース分析」と「SWOT分析」、「クロスSWOT分析」を勉強していきましょう!
5フォース分析(5 forces analysis)
ちなみに読み方は「ゴ フォースぶんせき」ではなくて、「ファイブ フォース ぶんせき」です。
アメリカ合衆国の経営学者の「マイケル・ポーター」が提唱した業界の競争要因分析のフレームワークのことです。尚、「Force」は脅威という意味であり、
- 同業他社(直接競合)_Rivalry
- 買い手(顧客)_Buyer Power
- 供給業者_Supplier Power
- 代替品(間接競合)_Threat of Substitutes
- 新規参入業者_Barriers to Entry
上記5つの脅威を主軸に分析することで、競争が起きる要因を把握ができます。さて、これら5つをまとめていきましょう!
同業他社(直接競合)_Rivalry
その名の通り、競合他社の脅威です。同市場内で同業他社がいる場合、値下げ競争や宣伝などの自社のシェアを獲得するためにある意味、殴り合いをしないといけないので、その結果、利益が全くでなくなる可能性もあります。
買い手(顧客)_Buyer Power
顧客がその商品・サービスを購入する際に値下げ要求や、何かを+αサービスしてよなどといった、購入者からの圧によって利益が下がるのではないか?という脅威のことです。
これは大阪あるあるや、下請けの制作会社などに当てはまりますよね。競合他社が多ければ、「それなら他社でやりますわ」みたいな感じで、値下げを要求してくる会社も多いので、それに負けないようなブランド力が必要ですね。
供給業者_Supplier Power
その商品・サービスを提供するのに必要な原料を仕入れる会社の力が強い場合、高値で仕入れさせられる可能性があります。問題は高値で仕入れたものの、それに合わせて売値も上げてしまった場合にそれが売れるのかどうか?を考えなければいけません。
もし、高くしたとしても売れない場合は自社の利益を下げたとしても、値段をそのままにしないとだめですから・・・。難しいところですよね。
代替品(間接競合)_Threat of Substitutes
この代替品というのは自社商品・サービスと同じ利益をもたらす商品・サービスのことを指します。例えば、「プライベートブランド」を想像してもらえればと思うのですが、あのようなブランドが出ることで自社の商品ではなく、そちらに寄ってしまう脅威があるということです。
新規参入業者_Barriers to Entry
自社がいる業界に新規参入してくる会社がどれほど出てきて、自社のシェアが奪われないかという脅威のことです。以前まではWeb制作会社は参入障壁がかなり高かったんですが、今では異常なほど低くなり、正直飽和状態で仕事になりません。。。
今ある会社は新規参入業者に対して、常に目を光らせるとともに、自社が殿様商売をするのではなく、常に進化していく努力をしていきましょう。
まとめ
ほんとはSWOT分析とクロスSWOT分析も書こうと思いましたが、あまりにも長すぎたので分けました。。。
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