さて、ポジショニング分析のSWOT分析とクロスSWOT分析編です。ちなみにこれは前の記事の続きです。まだ読まれていない方は
この「ポジショニング分析~5フォース分析編~」をご覧ください。
SWOT分析とは?
「SWOT分析」とはこれまでの流れ的に何かの略だとお分かりだと思いますが、
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
上記の頭文字を取ったフレームワークです。主に経営戦略や営業戦略などで用いられるものであり、自社の内部環境と外部環境を総合的に分析して、自社の市場に対するチャンスであったり、今の事業に関する課題などを発見するようにします。
さて、次からは細かく紹介していきます。
Strength(強み)
その名の通り、自社はどのような分野が得意で、その業界でどれくらいのシェアを持っているなどの自社の強みを分析していきます。
「こういう強みがあるから、ユーザーは自社の製品を購入してくれるんだね。」的な感じです。
Weakness(弱み)
Strength(強み)とは逆の部分ですね。自社はどのような分野が弱いのかを洗い出すようにします。
「あの会社はこういった部分が弱いから、購入したくないんだよね。」という部分を洗いざらい出してみましょう。
Opportunity(機会)
自社のビジネスチャンスになるような環境の変化や、世界情勢などの外的要因(自分発信ではどうにでもできないこと)を分析していきます。
Threat(脅威)
外的要因によって、自社の強みが完全に打ち消されてしまわないか?や、他社の動きで市場競争が激化してしまわないか?などといった部分です。
もちろん、外的要因なので自社にはどうすることもできないかもしれませんが、、、
クロスSWOT分析とは?
前項で紹介した「SWOT分析」はあくまでもそれぞれを洗い出しているだけで、それだけでは何の意味もありません。そこでそれぞれを掛け合わせることで戦略を立てることができます。
- Strength(強み)×Opportunity(機会)→積極化戦略
- Strength(強み)×Threat(脅威)→差別化戦略
- Weakness(弱み)×Opportunity(機会)→段階的戦略
- Weakness(弱み)×Threat(脅威)→専守防衛・撤退
それぞれを掛け合わせることによって、戦略を出していきましょう。
Strength(強み)×Opportunity(機会)→積極化戦略
自社の強みが行かされる機会があれば、それを逃さない手はありません。流れに乗って自社の強みを十分に発揮できる戦略を立てましょう。
Strength(強み)×Threat(脅威)→差別化戦略
自社の強みで外的要因による悪影響を切り抜ける戦略を立てていきましょう。その戦略さえ乗り切れれば、競合他社との差別化も図れるかもしれません。
Weakness(弱み)×Opportunity(機会)→段階的戦略
自社の弱みのために機会を逃すのは大変もったいないことですよね。その弱みが足かせにならないような戦略を立てていきましょう。
Weakness(弱み)×Threat(脅威)→専守防衛・撤退
弱点と外的要素による悪影響が重なってしまう最悪な状況を招かないような戦略を立てていきましょう。
まとめ
ここで簡単にまとめると
- SWOT分析→自社の強み・弱みを洗い出していく
- クロスSWOT分析→SWOT分析で洗い出されたものから戦略を考察する
といった流れでしょうか。
一度、自身でも試して慣れてみたら案外いけるかもしれませんね。
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