2026年の幕開けとともに放送された、シナぷしゅの新しいつきうた「鬼になる」。
放送直後からSNSでは「クオリティが高すぎる」「曲がカッコ良すぎて頭から離れない」と、パパママの間で大きな話題になっています。
今回は、子供の感情の爆発を「鬼」に例え、圧倒的な疾走感で描いたこの楽曲について、アーティストの経歴や映像の制作秘話、そして歴代の「1月のうた」との比較まで、マニアックな視点で徹底解説します。
クリエイター解説:なぜこの2人が「鬼」を描くのか?
今回の楽曲が異彩を放っている最大の理由は、楽曲・映像ともにそれぞれの分野のトップクリエイターが「本気」で遊んでいる点にあります。
🎵 楽曲:岩見陸(ナナホシ管弦楽団)
作詞・作曲・うたを担当したのは、岩見陸(いわみ たかし)さん。
ネット音楽シーンに詳しい方なら、ボカロP(ボーカロイドプロデューサー)としての名義「ナナホシ管弦楽団」の方がピンとくるかもしれません。
- どんな人?
- 「デリヘル呼んだら君が来た」「おねがいダーリン」など、数百万再生を超えるヒット曲を多数持つ実力派。
- 音楽的特徴: 通称「ナードロック」。テクニカルで疾走感のあるギターリフと、早口でキャッチーなメロディが持ち味です。
- シナぷしゅでの化学反応
- 今回のテーマは「子供の感情の爆発(イヤイヤ期や癇癪)」。
- 岩見さんの得意とする「BPM(テンポ)の速さ」と「畳み掛けるような歌詞」が、泣いていたかと思えば笑い出し、怒ったかと思えば抱きついてくる、コロコロ変わる子供の情緒を見事に音で表現しています。
🎥 アニメーション:牧鉄兵
映像を担当したのは、クリエイティブチームCEKAIに所属する映像作家、牧鉄兵さん。
シナぷしゅでは、2023年秋の「どんぐりポシェット」(どんぐりファミリーが登場するMV)の映像美でも知られています。
- どんな人?
- 東京オリンピックの開会式映像や、サカナクションなどの有名アーティストMVも手掛ける、日本のトップ映像クリエイターの一人。
- 緻密で美しい3DCGアニメーションが特徴です。
- 制作の裏話(解説動画より)
- 実は今回の映像、飯田P(プロデューサー)からの発注から納品まで実質1ヶ月という超短期間で制作されました。
- 登場するキャラクター(鬼や子供たち)の数は、「イガイガ忍者」の5倍以上という密度。
- 「レンダリング(映像書き出し)中に食事をし、寝ている間にレンダリングを回す」という、まさにタイトル通り「制作陣が鬼になる」ようなスケジュールで作られた、執念のハイクオリティ映像です。
楽曲分析:感情のジェットコースターと「踊ってみた」
「鬼になる」の楽曲構成には、子供だけでなく親もハマらせる「仕掛け」があります。
- 感情のスイッチを「テンポ」で表現
- この曲は、単に速いだけではありません。激しいロックパート(怒り・爆発)から、急にメロディアスで優しいパート(抱擁・笑顔)へと展開します。
- これは、「さっきまで泣き叫んでいたのに、次の瞬間ケロッとしている」という育児現場のリアルな時間をそのまま音楽構造に落とし込んでいます。
- SNSでの拡散性(バイラル)
- サビ部分の「鬼のポーズ」から「ハグ」へ移行するダンス(振付:MAKOさん)は、TikTokやYouTubeショートなどの縦型動画との相性が抜群。
- 親子で踊りやすく、かつ映像映えする振り付けは、今後SNSで「踊ってみた」動画が増加することを見越した設計と言えるでしょう。
3. 【完全版】歴代「1月のつきうた」全比較(2021〜2026)
シナぷしゅの「1月のうた」は、その年を占う重要なポジションです。
過去の楽曲を振り返ると、2026年の「鬼になる」がいかに「攻めた楽曲」であるかが見えてきます。
| 年 | タイトル | アーティスト | 特徴・キーワード |
|---|---|---|---|
| 2021 | おくいぞめ | 漁港 | 【硬派・伝統】 鮮魚店スタイルのロックバンドが、お食い初めを熱くシャウト。親世代に刺さる「渋さ」が魅力。 |
| 2022 | ジャーン! | チーナ | 【祝祭・希望】 オーケストラポップ。「ジャーン!」というファンファーレで新しい世界の幕開けを祝う、多幸感あふれる曲。 |
| 2023 | あたらしいパターン | 左右 | 【シュール・日常】 中毒性のあるポストパンク。「あ、今日はそっちのパターンね」という育児の”あるある”を淡々と描く。 |
| 2024 | あかるいあかちゃん | kiss the gambler | 【優しさ・個】 フォーク・ポップ調。語りかけるような歌声で、赤ちゃんの存在そのものを肯定するバラード。 |
| 2025 | たのしくいこう | Shoko & The Akilla | 【前向き・肯定】 新年のスタートを軽やかに切るポジティブソング。日常の楽しさにフォーカス。 |
| 2026 | 鬼になる | 岩見陸 | 【爆発・エネルギー】 高速ロック。負の感情も含めた「エネルギーの解放」を肯定する応援歌。 |

以下の記事でも紹介しているので、ぜひとも御覧ください。




比較からわかる「進化」
- 2021〜2022年は、「行事(お食い初め)」や「新年(幕開け)」といった外向きのテーマが主流でした。
- 2023年以降は、「育児のリアルな悩み」や「赤ちゃんの個」といった内面や日常に寄り添うテーマへとシフトしています。
- そして2026年。これまで「あかるい」「たのしい」といったポジティブな言葉で包んできたものを、あえて「鬼(怒り・癇癪)」という激しいモチーフで表現し、「それも全部ひっくるめて君だ!」と全肯定する境地に至りました。
まとめ:2026年は「感情全開」でいこう!
2026年1月の「鬼になる」は、岩見陸さんの「ロックな疾走感」と、牧鉄兵さんの「超密度の3DCG映像」が融合した、シナぷしゅ史に残るキラーチューンです。
イヤイヤ期のお子さんを持つ親御さんにとって、子供が「鬼」になったとき、この曲を口ずさむことで「まぁ、これも成長のエネルギーか」と少しだけ笑える。そんな「親子の心のお守り」になるような楽曲ではないでしょうか。
YouTubeや放送で、そのスピード感と映像の凄みをぜひ体感してください!



コメント