皆さんは、利用件数が5,000社を超えたKADOKAWAが運営をしているプレスリリース配信代行サービス「PressWalker(プレスウォーカー)」をご存じでしょうか?通常、プレスリリースを配信代行するにはかなりの費用がかかることが多いのにも関わらず、このプレスウォーカーはそういった配信に関する費用は不要で、永年無料で利用できるサービスです。
なぜ、利用者数が5,000社を超え、KADOKAWAが運営をしているのにプレスリリースを配信するのが無料なのか?という理由について、この記事では紹介していきます。
PressWalker(プレスウォーカー)とは?
Press Walker(プレスウォーカー)とは、KADOKAWAが2022年3月14日にサービスを開始したプレスリリース配信代行サービスの名称です。サービス開始当初から、「無料でプレスリリースやIR情報を配信することができるの!?」と一部の界隈では話題となっており、サービス開始から1年で利用企業数が5,000社を突破しました。
他にも無料でプレスリリースを配信することができるサービスはありましたが、KADOKAWAが運営をしているという点と、KADOKAWAの主要メディアに記事化転載される可能性があることから、PRTimesに次ぐプレスリリース配信代行サービスと位置付けたでしょう。
詳細は以下の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。
プレスウォーカーはなぜ無料なのか?
KADOKAWAが運営をして、通常費用が掛かるプレスリリース配信代行サービスを永年無料で使用できる理由をご存じでしょうか。実際に筆者もこれまでお客さんにこのプレスウォーカーの提案を行い、ライティングなどを受注することができましたが、この「なんでこのプレスウォーカーというのは無料なの?」という理由には明確に答えることができませんでした。
実際、この明確に答えることができなかったため、失注した案件も多々あります・・・。
取材や調査をしていく中で、2つの理由が判明したのでそれらを紹介していきます。
認知度・コンテンツ量の拡大
KADOKAWAが運営をしているというだけでは、約一年で利用社数が5,000社を超えるわけがなく、その一番の要因としては「プレスリリース配信代行サービスが永年無料である。」という部分です。このリリースを出すハードルの低さが利用社数を爆増させることができる理由です。
そのため、様々な企業がプレスリリースは出そうとした際、これまではPR Timesの有料の媒体に出そうとしていたモノを無料で拡散できるからという理由で、プレスウォーカーに移行するというケースもあります。
ということは、プレスウォーカーで掲載されるコンテンツ(プレスリリース)もかなりの量になるので、コンテンツメディアとしてもかなりの大きなものとなり、さらにその評判で掲載数も増やしていく流れとなります。
KADOKAWAの主要メディアにて記事化
KADOKAWAには、 主婦向けのレシピが満載のレタスクラブのWeb媒体である「レタスクラブWEB」、(現在は休刊中の)東京ウォーカーや、関西ウォーカーといったウォーカーシリーズのWeb媒体の「Walkerplus」、レモンでお馴染みのテレビ情報雑誌「ザ・テレビジョン」のWeb媒体「WEBザテレビジョン」、書籍情報を多数扱っている「ダ・ヴィンチ」のWeb媒体「ダ・ヴィンチWeb」、日常に関するコラムが満載の「毎日が発見ネット」などの、幅広い世代で愛されている様々なWebメディアを運営しています。
雑誌で創刊されてない「毎日が発見ネット」以外の4つのWeb媒体では、月間PV数がいずれも500万PVを超えており、中でもレタスクラブWEBは950万PVあるようです。
実は、プレスウォーカーで掲載されたプレスリリースはこのKADOKAWAの主要メディアにて記事化されることがあります。この他メディアで記事化することでPV数を底上げし、メディアとしての価値を上げていくのがこのプレスウォーカーの目的だそうです。
KADOKAWAでは、これらのメディアの営業を行っている部隊がいますが、PV数が上がることで営業時にも役に立つので、この記事化というのはプレスウォーカーはじめ、KADOKAWAのメディア戦略として非常に重要なポイントとなります。
さいごに
今回はなぜ、プレスウォーカーは永年無料で利用できるのか?という点を紹介しました。メディア戦略としては非常に納得いくものですが、ユーザー側としては無料でプレスリリースを配信代行してくれるというのはアツいですよね。
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