よく大学で経済や経営を専攻していた方にとって、マクロとミクロという言葉は少しは馴染みのある言葉かもしれませんが、いざ、説明してよと言われたときは困りませんか。そういうときになったときに困らないように学んでいきましょう。
また、その言葉だけではなく、マーケティングの分野でも使用されますので、覚えていきましょう。
マクロ解析とミクロ解析
さて、この項目ではマクロ解析とミクロ解析の違いについてご説明します。
マクロ解析
「マクロ解析」という言葉を目にするシーンは「マクロ経済学」という授業などではないでしょうか。この「マクロ経済学」とは商品・サービスを生産・取引する「財市場」、貨幣や債券などを扱う「貨幣市場」、労働力を取引する「労働市場」の3つの市場を大きな枠組みで考え、消費と生産の最適化を行うことです。
要は大きな観点=マクロということで、幅広い流れを理解して、解析していきましょうということです。つまり、マクロ解析とは全体を俯瞰して考えるトップダウンな考え方になります。
ミクロ解析
「ミクロ解析」も「ミクロ経済学」という授業などを目にした方は多いのではないのでしょうか。マクロ経済学と異なり、それぞれの市場を細分化し、生産者と消費者の行動を解析していくことです。
小さな観点=ミクロということで、ボトムアップのような考え方になります。
結局は
マクロ解析→抽象的にモノを考えた解析の仕方。トップダウン的な考え方。大きく見ましょう。
ミクロ解析→具体的にモノを考えた解析の仕方。ボトムアップ的な考え方。小さく見ましょう。
といった感じでしょうか。
Webマーケティングでのマクロとミクロ
前項で上げたのは皆さんが親しみのある経済学という視点で、マクロとミクロをご紹介しました。ただ、あくまでの経済学以外にもWebマーケティングでもこのマクロ解析とミクロ解析という言葉は使われますので、そちらもご紹介します。
マクロ解析_Webマーケティング
Webマーケティングにおける「マクロ解析」とはWebサイトセッション数やページビュー数などから全体像を把握して、検証・施策を行うことを指します。
マクロ解析における主な指標としては
- セッション数
- ページビュー数
- ユーザー数
- CVR(コンバージョン率)
- 直帰率
- 平均滞在時間
- 閲覧開始時間
- CPC
などです。尚、上記のキーワードに関しては下記をご覧ください。
上記だけ見れば、アナリティクスの画面に出てくるキーワードだけで解析することをマクロ解析とということですね。
ミクロ解析_Webマーケティング
ミクロ解析はマクロ解析の量的調査とは異なり、質的調査という人の意識や感情なども含めて解析することになります。
ミクロ解析における主な指標としては
- アクセス経路
- 訪問頻度
- アクセスデバイス(PCなのか、スマホなのか?)
- アクセス地域
- アクセス日時
といったところになります。
ミクロ解析に関してはペルソナ設定とよく似ていますよね。
ペルソナ設定に関しては下記をご覧いただければ、なんとなく共通する部分が見えてきますよね。
まとめ
こういった解析に関しては今はAIなどで自動化できるかとは思いますが、人の関心などのミクロ解析の部分に関してはAIでは測れないかとは思いますので、こういった側面でも物事を見れるようにしましょう。
尚、商品・サービスなどWebサイトに関してはミクロ的な側面で見ることでさらに効果が表れるのではないのでしょうか。
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